日頃、自分が住んでいない田舎の家を売却するなど処分したいと考えている人はたくさんいます。
しかし田舎の家が今住んでいる場所から遠方であったり、仕事の休みが取れなかったり様々な理由で放置している人もいます。
ただ田舎の家を所有しているだけでも固定資産税や修繕費がかかってしまいます。
田舎の家を売却したいと考えても老朽化していたり、交通が不便など立地条件が悪いなどの理由で上手く行かない場合があります。
田舎の家を放置するリスクや売却するなど処分のコツについてご紹介します。
- 田舎の家を放置すると固定資産税や修繕費などお金がかかる
- 田舎の家の周辺には住宅購入希望者が少ないので売れにくい
- 田舎の家を放置すると空き巣・害虫・景観悪化など近隣住民に迷惑がかかる
- 田舎の家をリフォームしたり更地にするなど工夫して売却する
- 田舎の家が売れない時は、不動産買取・寄付など視野に入れる
- 田舎の家が売れない原因
- 田舎の家を放置・相続放棄した時のデメリットとリスク
- 田舎の家を売りたい!売却・処分しやすくなるためのコツ
- 田舎の家が売れない!処分したい時の対処法
- 田舎の土地が売れない事はない!最大2,300社の一括査定で売却先が見つかる
田舎の家が売れない原因
田舎で暮らしている人はすでにマイホームを所有している人が多いです。
また、田舎に住んでいる人は親と一緒に住んでいたり、親の家を相続してそのまま住んでいる人もいます。
そのため田舎の人は中古の家を購入しようと考えている人も少ないのです。
田舎の家は老朽化した家が多いので、リフォームにもかなりの費用がかかるのでなかなか買い手が付きにくいのです。
一方、就職などで実家を離れて都会に住んでいる人は田舎に帰らず都会の便利な場所にマイホームを取得しようと考えている人が多いのです。
同時に不動産会社が、田舎の家を買い取って賃貸アパートなどを建てても入居者がいないのが現状です。
- 田舎の土地に住宅を建てようとする人が少ない
- 田舎の家を仲介する不動産会社が少ない
- 田舎の家は古い家が多いので売れにくい
- 田舎の家は老朽化しているのでリフォームにお金がかかる
・田舎の土地は住宅購入の需要が少ない
田舎の土地は都会の土地より区画が広くかつ価格も安いのですが、周辺の住民は代々そこに住んでいる持ち家の人が多いのです。
親と同居の人も都会より多くなっていて、若い人が独立して我が家を作る必要もないとも考えられます。
田舎は当然のことながら過疎化、少子化も進んでいます。
人口の少ない地域なので確率的にも住宅を購入する人は少ないのです。また田舎にはどうしても高齢者が多いので、奮起して土地を購入して家を建てたいという意欲のある人も少ないとも言えます。
また、交通の便が悪いことも田舎の土地が敬遠される理由の一つです。コンビニ・スーパー・ファミレスなどが身近になく生活するのに不便な環境です。
上記のようなデメリットから、都会に住んでいてマイホームを考えている人も価格の面では魅力的であっても、田舎で家を建てようと考える人は少ないです。都会で交通・買い物など便利な暮らしに慣れている人にとってはなおさら不便さが目立ってしまうのです。
・田舎のエリアを取り扱う不動産会社が少ない
田舎の土地や中古物件はどうしても価格が安くなっています。
不動産会社は田舎の家を取引しても都会の高額物件を扱う場合より仲介手数料が低額なので売買に積極的ではありません。
田舎の物件を取り扱うとなると、不動産会社のオフィスから遠い場合もあります。現地、現物をお客に案内する際にも時間や交通費などが高くつき利益の上がらない営業になることもあります。
また、田舎は人口が少ないので都会より不動産会社の数は少ないです。
そのため田舎の土地や建物を売り込む機会も少なく、ますます田舎の土地建物は売れにくくなります。
・古い家が多い傾向にあり新居より売却しづらい
都会で新しい住宅を作った若い人が親の家・親戚の家を相続することによって古い家を所有することになることがあります。
そのような家は築年数を重ねた家の場合が多いのです。
自分の居住地を仕事や子育ての関係で都会に決めた人は今後もその田舎の家に実際に住むことはありません。それにもかかわらず固定資産税を払わなければならないので、なるべく早く手放したいと考えている人も多くいます。
しかし古い家はリフォームするなど、手を入れなければ売れにくい物件です。
田舎の家を賃貸物件にする場合でも、古い家であれば借り手もなかなか見つかりません。賃貸希望者は少しでも築年数の少ない賃貸住宅を選びます。
田舎で人口が少ない上に、古い家を購入してお金をかけて修繕し住もうと考える人は少ないのです。
そのため、売却しづらくなります。
・改修工事にも費用がかかる
田舎の古い家の改修工事を行って売却しようと考える所有者もいます。
しかし、田舎の家を購入希望者が住んでみたい魅力的な家にリフォームするにはかなりの費用がかかります。
もちろん外観がきれいな方を購入希望者は選択します。トイレ、キッチン、バスなど今風にリノベーションしようと考えたらきりがありません。
また耐震基準を満たしていない家は補修工事も必要となってきます。
あちこち直すのに費用がかさんでしまいます。
リフォームして売却できればいいのですが、すぐに売れるとも限りません。
家を買う人は、費用に大差なければ新築の家を選びます。
リフォームにお金がかかるのでいざ売却を考えても手元に残るお金はほとんど残らないこともあります。
田舎の家を安く購入しても、その後のリフォームにお金をがかかることを警戒するので、買い手がなかなか付かない可能性があります。
田舎の家を放置・相続放棄した時のデメリットとリスク
都会に住居を持っている人が、田舎の親の家など空き家を所有することになると、様々な問題が起きてきます。
まず固定資産税など税金を支払う義務はずっと付いて回ります。
特に「特定空き家」に認定された場合は、住宅用地の減額特例が受けられなくなり税金がかなり高くなり、住んでいない家であるにもかかわらず負担が大きくなります。
また田舎の家は譲り受けた時点で親や親族が長く住んでいたことが多いこともあり修繕個所も多くなっています。庭の手入れなども消毒を行うなど近隣住民に迷惑がかからないよう気を遣わなければいけません。
また、空き家になることで不法侵入者、不法投棄などの温床になるかもしれません。
自分自身が住まないのにこれらの解決策のために多額の費用をかけなければならないのは、かなりのストレスとなります。
- 田舎の家を放置すると固定資産税を払い続けなければならない
- 「特定空き家」に認定されると固定資産税が高くなる
- 田舎の家には税金・修繕費・庭手入れなど維持費がかかる
- 田舎の家を放置すると周辺治安悪化・悪臭・不法投棄など問題が山積する
・固定資産税がかかり続ける
家を所有している人は固定資産税を必ず支払わなければならない義務があります。
例え、田舎の家で実際に住んでいない場合でも税の支払いを免れることはできません。
空き家の固定資産税は「住宅用地の特例」で減税される措置もありますが、実際に住んでいない土地建物の固定資産税を支払うのはかなりの負担となります。
空き家を持ち続けていると、一回だけ税金を支払うだけでなく毎年毎年の支払いとなり、家計を圧迫すると考えられます。
固定資産税を滞納すると延滞金が発生します。また催促状が届いたり財産調査が行われることもあります。そして最終的には差し押さえが行われることもあります。
・「特定空き家」に指定されると固定資産税が大幅に上がる
空き家でも固定資産税の減税措置を受けることができます。
しかし「特定空き家」に指定された場合は減税措置を受けることができません。
「空家対策特別措置法」による空き家の放置を防ぐための対策です。
「特定空き家」とは下記の条件に当てはまる空き家のことです。
・倒壊など危険性がある状態
・著しく衛生上問題がある状態
・管理を怠り著しく景観を害している状態
・周辺の生活環境に不適切な影響を与える状態
参照:年々増え続ける空き家!空き家にしないためのポイントは? | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
・田舎の家の手入れに維持費・手間がかかる
田舎の空き家を維持するのには税金・火災保険・修繕費・光熱費など住んでいないにもかかわらずかかります。
家は住んでいないと老朽化が進みます。水道・電気などは解約せず基本料金を支払う必要もある場合があります。
また田舎の空き家が遠くにある場合には足を運んで点検して管理するために時間とお金がかかります。しかし掃除する人や庭木の手入れを業者に頼めばさらに費用がかかります。
外壁・屋根に傷みがないか、庭木に害虫が付いていないか、野良猫、野鳥の住処となっていないかなどよく注意していないと隣近所に迷惑がかかりトラブルのもとになります。
なにしろ、日ごろ住んでいないということで目が届かない点も多く、周りの人に迷惑をかけていないかが大変気になるところです。
・空き巣・悪臭・景観の悪化のリスク
田舎の家が、普段空き家になっていることがわかると空き巣に狙われます。泥棒はよく住宅の様子を伺いずっと空き家である事・定期的にしか住んでいない事などその家の生活パターンを知って空き巣に入ります。
田舎の家は周囲に住宅がなかったり住んでいる人が少なかったり空き巣に入りやすい環境となっています。
また空き家とわかれば犬の糞を捨てられたり、ごみを不法投棄されたりなどで悪臭がする状態になることもあります。鳥が住みついて騒いだり糞で汚したりすることもあるかもしれません。
また庭木が伸び放題・草が生い茂る・家の修繕がされないことで景観が著しく悪化することもあります。
普段住んでいないとこの様な状態になっていることも知ることもできません。
近隣住民に迷惑をかけている場合はかなり深刻です。
何とか改善策を取らざるを得ません。当然、お金と時間がかかります。
田舎の家を売りたい!売却・処分しやすくなるためのコツ
田舎の家でもしばしば訪ねて野菜作りや趣味を楽しんだり、又は借家として活用することができれば所有していることで多少お金がかかっても売却・処分したいと思うことはないはずです。
しかし、活用することのない家はなるべく早く売却又は処分してしまう方がベストです。
田舎では家を買いたい人も少なく、また老朽化した古い家はなおさら買い手が付きません。
そのため田舎の家を売却・処分するためには何らかの工夫をして売りに出すことが必要となってきます。
例えば、古い家でも徹底的なリノベーションを行い買い手に魅力のある家にして売り出す・古い家は解体して更地にして売り出すのも一つの方法です。
不動産会社の「一括査定サイト」を利用して多数の人に田舎で所有する家を知ってもらい買い手を見つけるなど様々な角度から、売れる努力をする必要があります。
・古い家をリノベーションする
築年数を重ねた中古住宅は今時の新築住宅と比較すると何かと不便な点・外観のきれいさで見劣りがします。それは土地面籍・建築面積の広さ・価格の安さではカバーできないほどと言えます。
そのため古い家を売る前にリノベーションして売り出そうと考える人もいます。
ライフスタイルも変わり、畳の和室をフローリングの洋室にリフォームしたり、キッチンやバス、トイレも新しい設備でかなり魅力的な家に変身させることはできます。
外壁や屋根を作り替えるだけでずいぶん雰囲気も変わるはずです。
しかし、リノベーションにもそれなりの費用がかかります。
リノベーションすることにより売却価格が上がっても、リフォーム費用が嵩んで売れても手元にお金が残らないのでは自分がリフォームして住むわけではないので意味がありません。
売り出し価格がリフォームによって高くなり、新築価格と大差ないとすれば購入希望者は新築の家を選ぶはずです。
新築の家にない魅力のあるリフォームを費用面と考え併せながら行う必要があります。
・家を解体して更地の土地にして売却
古くなった家は購入希望者に人気がありません。その上、地震や災害時に倒壊の危険があるかもしれません。また害虫や鳥類で家が傷んでいる場合もあります。
そこで田舎の家を更地にして売り出そうと考える人もいます。
中古住宅ではなく更地に、自分の希望通りの新築の家を建てたいという人をターゲットに見込んでいます。
ただその場合古い家の解体費用は思った以上にかかります。
税金面でも更地にして建物がないと固定資産税は高くなる仕組みとなっています。
更地にしても長い間売れないと税金の支払いは大変になります。
・不動産会社の一括査定サイトで買い手を見つける
不動産会社の一括サイトを利用すると、早ければ数分で複数の会社の査定ができて、査定金額の比較が簡単にできます。
家や土地を売却する際は複数の不動産会社の査定額の比較検討することが大切です。
不動産会社の一括査定サイトを利用すると居住地から遠方の不動産も売りたい物件の近くの不動産会社に足を運ばずに自宅で検討することができ便利です。
仕事などで電話や直接店舗に行っての相談が難しくても、インターネットで24時間査定を申し込めるのもメリットです。
不動産一括サイトを利用する場合は、多くの会社が参画しているか・優秀で信頼のおける会社であるかなども確認して利用するようにします。
一括査定には費用がかかりませんし、不動産会社へ必ず仲介を依頼する必要はありません。
家を売却する場合の不動産会社選びは、査定金額だけではなくその会社が良心的な取引を行っているかなども重要です。
あくまでも一括サイトは家を売る際の参考にするべきです。
田舎の家が売れない!処分したい時の対処法
田舎の家を処分したいと考えても、買い手が付かないことがよくあります。
しかし、そのまま所有していても住む予定もないし維持費もかかるとなれば、あまり売却価格に拘らずに手放す方がメリットがあるとも考えられます。
売れにくい田舎の家を売却するのに不動産会社に仲介を頼むだけではなく、直接買取で売却する方法もあります。
また、自治体や企業など利用してくれるところに寄付することもできます。
また田舎の家の近隣住民に相談して、利益がなくても利用してもらうことを考えることも視野に入れます。
・不動産買取で直接買い取りしてもらう
田舎の家を処分する場合、不動産会社に仲介してもらい買主を見つけてもらう方法の他に不動産会社に直接買い取ってもらう方法が不動産買取です。
不動産買取の方法をとると、家を素早く売ることができます。仲介手数料はかからないのですが不動産会社に仲介を依頼する場合より売却価格が安くなる傾向があります。
まず、不動産会社に仲介を依頼し、それでも買い手が付かなかった場合に不動産買取で家を処分する方法もあります。
但し、建物の状態や立地場所によって不動産会社が買取をしてくれない家もあります。不動産会社も買い取っても転売できそうになかったり、リフォームなどで修繕できないような物件の買取はしてくれません。
立地条件が悪い、自殺など訳アリ物件、築年数が古い家など仲介では売れ残るような物件は安い価格でも不動産会社に何とか買い取ってもらう方が得策であることもあります。
・自治体・企業に寄付する
田舎の土地を自治体や企業、法人などに寄付することもできます。
寄付した土地にかかる税金を支払ったり管理する義務から解放されます。寄付されたところが所有者となるからです。
寄付とは無償で譲り渡すことです。
但し利用価値がないと判断されると自治体、会社その他でも寄付を受けてくれません。例えば自治体でも田舎の家をコミュニティーセンターにする・自然保護を図るなど何らかのメリットがない場合は寄付を受けてくれません。
また企業も田舎の家に利用価値を見出せないと寄付を受け入れてくれません。
利益がなくても手放したい田舎の家は、自治体や企業に相談してみることも一つの方法です。
参照:建設産業・不動産業:空き家・空き地バンク総合情報ページ - 国土交通省 (mlit.go.jp)
・地域の住民に相談して引き取ってもらう
遠く離れた田舎の家を処分したくても、その地域の情報などを知ることはなかなか難しいことです。
実際に住んでいないので地域の住民の輪に入っていないからです。
地域の人と接する機会があれば、土地や家を探している人の情報も耳に入ります。
田舎の家の隣近所の人と交流を持って土地や建物の情報を得ることで売却や賃貸の良い方法が出てくることもあります。
万が一、隣の人が家を広くしたい、子供の家を建てたいという希望があったとすれば、土地や建物を買ってくれるかもしれません。
田舎といえば地域のつながりが都会より密です。
土地や家を買いたい、駐車場を借りたいなど考えている人の情報を得ることによって田舎の家の有効利用につながり、上手に処分することが可能になるかもしれません。
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